ウェブ制作ビジネス
OEMの壁に向かう
ここ富山県はものづくりにおいて、世界に自慢できる地域だと思います。
サイバースクエアのある高岡市は、昔から銅器の鋳物の製造が盛んな街で、銅器から鋳造や鍛造、それをアルミ建材の製造という道を辿ってきました。
ものづくりのおおまかな構造としては、商品開発→社内で製造、もしくは各部品を外部委託→それを組み立て→販売となります。
今では建材の技術を利用して、新しい分野を切り開こうという動きが活発になっています。しかし具体的な仕事の話をしますと、ここで躓くことが多いのです。
こういった事業主様の多くは「自分たちはOEM(外部受託、下請け)だから、ホームページで制作例や事例を見せれない」というのも聞きます。反面「独自製品の開発と販売を行いたいので、力を貸してもらえないか」といった、前向きなご相談も同時に受けるのです。
要するに「仕事をくれているメーカーに睨まれると困る」だが「OEMだけでは心配だ」という話です。
極端な話をすると、ブログでゴルフをしていたり、美味しい物を食べていてるところを見られては、仕事がもらえなくなると。
実際そういった目に遭った会社があるのかは不明ですが、そういう都市伝説のような物が根深く残っています。
元請けメーカーに「実績としてホームページに掲載して良いですか?」と、恐る恐る聞いたら「そんなことでいちいち了解を取らないでいい」と叱られたケースも耳にしました。守秘義務契約がある場合は論外ですが、元請けは案外気にしていないことが多いのです。
といっても、なかなか信じてもらえないのも現実です。自社の技術には自信がある会社でも、このあたりは別なのです。私が代わりに大声で自慢したくなる凄い技術を持っている企業も、たくさんあります。私たちはこういったハードルや壁を上手く二人三脚でクリアして、それを多くの人に知ってもらいたいと尽力しています。
見てもらう事で、思いがけない分野の会社から相談を受けたり、引き合いが増える事例もいくつも見てきました。
最近では商品開発における助成金もありますので、ご相談頂ければご案内いたします。